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論文

Polarized neutrons observed nanometer-thick crystalline ice plates in frozen glucose solution

熊田 高之; 中川 洋; 三浦 大輔; 関根 由莉奈; 元川 竜平; 廣井 孝介; 稲村 泰弘; 奥 隆之; 大石 一城*; 森川 利明*; et al.

Journal of Physical Chemistry Letters (Internet), 14(34), p.7638 - 7643, 2023/08

 被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Chemistry, Physical)

スピンコントラスト変調中性子小角散乱法を用いて急冷したグルコース濃厚溶液中に生成するナノアイス結晶の構造解析を行ったところ、厚さ1nm程度、半径数十nm以上の平面上の氷晶が生成していることを見出した。本結果はグルコース分子が特定の成長面に吸着することによりその面からの結晶成長を阻害していることを示す。

論文

スピンコントラスト変調中性子反射率法を用いた非対称界面の構造解析

熊田 高之; 三浦 大輔*; 阿久津 和宏*; 奥 隆之; 鳥飼 直也*; 新関 智丈*

波紋, 32(4), p.165 - 168, 2022/11

スピンコントラスト変調中性子反射率法を用いて樹脂と多孔質メチル化シリカ2層膜の構造解析を行った。ところが、一般的なガウス界面を用いる限り共通の構造パラメーターで複数の反射率曲線を再現することができなかった。そこで樹脂がメチル化シリカの空孔に侵入する割合を変えたところきれいに再現することができた。

論文

偏極中性子によるスピンコントラスト変調法を用いた粉末中性子回折測定による分子性結晶中の水素原子位置情報の抽出

三浦 大輔*; 熊田 高之; 岩田 高広*

日本結晶学会誌, 63(4), p.287 - 293, 2021/12

スピンコントラスト変調粉末結晶構造解析法を開発した。本手法では、粉末結晶の偏極中性子散乱パターンの水素核偏極にともなく強度変化から結晶中の水素位置を決定することができる。我々はグルタミン酸粉末結晶を用いて本手法の原理実証実験に成功した。

論文

多層膜構造解析に向けたスピンコントラスト変調中性子反射率法の開発

熊田 高之; 三浦 大輔*; 阿久津 和宏*; 鈴木 淳市*; 鳥飼 直也*

波紋, 30(4), p.207 - 211, 2020/11

スピンコントラスト変調中性子小角散乱法が複合材料における散乱を成分ごとに切り分けてそれぞれの構造を決定したように、スピンコントラスト中性子反射率法では薄膜試料における反射を面ごとに識別してそれぞれの構造を決定できることが示された。

口頭

Development of spin-contrast-variation neutron reflectometry for structural analysis of multilayer films

熊田 高之; 阿久津 和宏*; 三浦 大輔*; 鈴木 淳市*; 鳥飼 直也*

no journal, , 

The spin-contrast-variation neutron reflectometry technique was developed for the structural analysis of multilayer films. Polarized-neutron reflectivity curves of film samples vary according to their proton polarization (PH). The PH-dependent reflectivity curves of a polystyrene monolayer film were precisely reproduced using a common set of structural parameters and the PH-dependent neutron scattering length density of polystyrene. Unpolarized reflectivity curves of poly(styrene-block-isoprene) films were reproduced a lot of models. But, the global fit of the PH-dependent multiple reflectivity curves severely restrict the models.

口頭

偏極中性子と偏極水素核を用いた複合材料の構造解析

熊田 高之; 中川 洋; 三浦 大輔*; 阿久津 和宏*

no journal, , 

中性子の水素核に対する散乱能は互いのスピン方向に強く依存する。スピンコントラスト変調法は中性子と試料中の水素核スピン制御によって得られる複数の散乱から、無偏極測定では得られない複合材料における成分ごとの構造と成分間の意味合い状態を決定する手法である。我々はスピンコントラスト変調中性子小角散乱法を導入するとともに、スピンコントラスト変調中性子粉末結晶構造解析法やスピンコントラスト変調中性子反射率法などを開発して研究を進めている。

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